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2000年11月14日
杉並区堀ノ内2-13-11
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本日訪れたのは杉並区は堀ノ内の「富士の湯」。環七沿いにある伝統的な雰囲気の残る銭湯である。夜暗くなってから訪れたので外からは入口付近しか見ていなかったのだが、一旦中に入って見回すと建物自体がかなり大きいことがわかる。
靴を脱いで入るとフロント形式で、お金を払って横を見るとロビーがある。番台形式を改造したロビーなのだが、よくあるこのような形式の中でも結構ロビー部分に広さをとっているように思う。脱衣場は予想通り、ロビーにとられたぶんだけ狭くてちょっと圧迫感がある。天井が高いのが唯一の救いである。脱衣場の一部がマッサージ椅子などの並ぶコーナーになっていて、小さな旅館の浴場にいるような気分。
気のせいかもしれないが、浴室が通常の銭湯より静かな気がする。右手に有料サウナがあり、その前に水風呂、そして四十二度と四十四度の湯舟が角から正面にかけてのびている。隅には電気風呂がある。四十二度の方はかなりぬるめに感じてしまったが、四十四度の方は心地よかった。
湯舟背景のペンキ絵は銭湯の名前の通り立派な富士山である。書き換えられてからそんなに日が経っていないのではないだろうか。色も鮮やかでぴかぴか光っている感じ。
しかし、非常に残念なのだが、この銭湯は明日の営業を最後に廃業してしまうのである。跡地にはビルが建つそうである。どんどん減って行く東京の銭湯。仕方ないとはわかっていてもやはりちょっと悲しい‥‥。
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