やすの銭湯日記

2000年3月25日
藤乃湯

杉並区天沼2-17-20

最近なかなか新しい銭湯にいく機会がなく、停滞気味の銭湯めぐりだったが、今回久々に荻窪の銭湯「藤乃湯」を訪れた。

フロント形式の入口で料金を払い、ロッカーの鍵を受け取る。この形態でロッカーを管理する銭湯に出会ったのは何度目だろう。好きな番号のロッカーを選べないのはちょっとつまらない。まあ、とにかく早いところ入ろう。体もちょっと冷えていることだし。

浴室ではまず背景画に目が行く。真っ赤な夕日をバックにしたシルエットの帆船。いや、それとも朝日だろうか。ポピュラーな富士山の絵と違い、赤や黄色の暖色系でまとめられているとかなりインパクトがある。そういえば、よく見たら浴室内のタイルも暖色系が多く使われている。湯舟にあたる照明も赤い。冬の浴室としては暖かそうでなかなかいい感じだと思うが、夏はちょっと暑苦しくないだろうか。照明は変えられるだろうが、タイルはそう簡単に季節毎に変えたりはできないだろうしなあ。

カランの使い心地は可もなく不可もなくといった無難なところなのだが、立ちシャワーの横にあるカランが脱衣場側から見ると影になっていて、まるで「隠しカラン」のようになっているのがちょっと面白い。まあ、設計時にはまったくそういう意図はなかったに決まっているが。

座風呂、泡風呂の他に軟水風呂があったので、そこに最後に入って終わろうと思ったのだが、ここの軟水風呂はぬるい湯で、温度計でも四十度を下回っていた。さすがにこれで終わるとぬるいので、泡風呂の方に入り直した。軟水でつるつるになって終わりたかったのになあ‥‥。



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