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1999年8月10日
杉並区高円寺南3-54-14
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高円寺に引っ越した。今度は風呂つきの部屋なのだが、当然私は銭湯通いを止めない。家から一番近い銭湯「宮下湯」はすでに昨年九月に訪れたので、今回は第三宮下湯に行ってみることにした。二つの銭湯は親戚同士なのかなあ。第二宮下湯というのはないようだが、これもどうなっているのだろう。
入口をはいると番台があるべきところにおばさんが、なんとこちらを向いて座っている。ものすごい珍しいというわけではないのだが、不意をつかれたので思わずびっくり。でも表情にはできるだけ出さないようにして平静を装いお金を払う。
脱衣場と浴室の造りの第一印象は「幅が狭くて奥行きがある」ということだ。ロッカーも右手の壁に沿って並んでいるだけで、中央にはベンチがあるだけ。しかしこぢんまりしているという印象でもないのは奥行きのせいだろう。カランは普通なのだが、シャワーの湯の出はあまりよくないようだ。
天井を見上げるとオレンジや緑のサイケな縞模様。しかし派手なのもそこだけであとはタイルがしきつめられているだけの殺風景なようす。背景画があるベきところにも無地のタイルがただただ並ぶばかり。若干花の模様が描かれたタイルがある以外は全く飾り気がない。シンプルというと聞こえはいいが、ちょっと地味すぎるかも。
湯舟も寝風呂・泡風呂のシンプルな構成だ。ちょっと熱めの温度が私好みでうれしかった。
全体的な印象としては薄いのだが、帰りに高円寺の商店街に寄れるという意味ではなかなかのロケーションだ。
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