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2000年11月24日
杉並区西荻南2-9-2
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十一月も下旬になると、夕方はかなり寒くなってくる。湯冷めの心配もあるけれど、やっぱり仕事帰りに銭湯に寄って温まるのは魅力的だ。通勤経路の駅から近い銭湯はほとんど行き尽くしてしまったのだが、一軒まだ訪れていない銭湯があったので、今日はそこに行くことにしよう。
西荻窪から数分のところにある第二清水湯は伝統的な建物で、全体的にかなり大きい。最初に入口を見たときには気がつかなかったのだが、中に入ってその広さに驚くことになった。番台形式の入口なのだが、女湯側との仕切りが不十分で、向こう側が見えそうなことにもついでながら驚いた。
広い脱衣場でゆったり気分で服を脱ぎ、浴室に入る。島カランが二列あるのだが、シャワーは壁際のみで島カランにはなく、さらにその片方には鏡さえない。壁際のシャワー付きカランを陣取り髪と体を洗う。男女の仕切り側のカランだったのだが、この壁には湖の風景がタイル絵で描かれている。建物の形は洋風だが、どこの風景だろうか。さらに湯舟の後ろのペンキ絵も湖と山。こちらはあまり特徴がないなあと思ったら、どうやら女湯側に富士山が描かれているようである。仕切りの上から頂上部分だけが顔を覗かせている。
ひょうたん型のカーブを描く湯舟につかりながら斜め上に目をやると、脱衣場との間にはすりガラスに描かれた裸婦像。横には孔雀と鹿もいる。ちょっと意味不明だが絵は美しい。
三方にいろいろな絵が描かれていて非常に楽しめる銭湯だ。もちろん、広くて清潔で、昔ながらの銭湯らしさも十分に残している。最後には体重を計ってしめくくる。しかし、なぜ体重計が二つ並んで置いてあるんだろう‥‥。
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