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1998年7月6日
中野区上高田3-3-14
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今日、髪を切った。首の周りに短い髪の毛がたくさんついていて気持ち悪い。汗もかいたし、早速銭湯へ‥‥というところで、今日は普段行く銭湯が定休日であることに気がついた。二番目に近い銭湯に行くのがいつもの行動だが、今日は銭湯めぐりをしよう。徒歩で行ける銭湯が一軒残っていたのをここで制覇することにした。
住宅街にひっそりとたたずむ大黒湯。暗い住宅街の中に明るく光るコインランドリーの照明がまぶしい。外から見る限り、昔ながらの銭湯なのだが、一歩中に入るとそこにあるのは番台ではなくフロント。しかし、よく見れば建物自体は番台があるべき造りになっていて、無理矢理壁を立ててフロント形式にした感じだ。番台はとくに若い女性客に不評なのだろう。
冷房のきいた脱衣場でロッカーに服を押し込み、浴室へ。ここの銭湯の目玉ともいえる湯舟が堂々と中央にかまえている。浴室の広さは平均的なのだが、湯舟がやたらに大きいのだ。敢えてカランの数を減らしてまでしてつくられた湯舟にご主人のこだわりを感じる。
湯舟の後ろにはタイル絵。青と白の二色のタイルが太陽と女性を描いている。しかし、私が気になったのは絵そのものよりもその上に広くとられた水色の壁。ここにはもともとペンキ絵があったに違いない。昔の造りを残しながらもなんとか新しいものをとりいれようとする努力がこんなところにも。
脱衣場にマッサージ機が置いてあって気持ちよさそうだったのだが、今日は残念ながら入浴料金の三百八十五円しか持ってこなかった。残念。
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