やすの銭湯日記

2004年9月26日
千代の湯

足立区千住3-43

本日は銭湯めぐりを趣味とする仲間達との入浴会。地下鉄に乗ったあたりで眼鏡を忘れたことに気づく。自宅では普段かけていないので、出かけるときにもついつい忘れてしまうのだ。もっとも、湯に浸かるときははずしているので、銭湯にたどり着きさえすれば問題ない。

北千住駅前での待ち合わせにつぎつぎ集まってくる同好の士の面々。見慣れた顔も多い。一通り集まったら、駅から商店街を歩いて今日の目的地「千代の湯」へ向かう。商店街の通りから小路を入ったところにある建っている立派な銭湯だ。

入ると番台がある伝統的な造り。格天井を上に見ながら服を脱いで浴室へ向かう。例によってカランとシャワーの調子を見てみたのだが、とくにシャワーの湯の出がよくて髪が洗いやすい。なかなか快適である。

背景画は伊豆海岸より見た朝日に照らされる富士山の絵である。これを眺めながら湯に浸かる。浴室のタイルは赤と緑が使われていて、ちょっと風変わりな感じがする。

改めて脱衣場を見てみよう。天井からは大きな三枚羽根の扇風機がぶら下がっている。血圧計も置いてある。そして何より見事なのは池のある庭だ。池には鯉が泳いでおり、この風景を眺めているだけで昔ながらの東京と北千住の下町気分を満喫できる。

脱衣場の壁には非常に達筆な字で廃業の案内が書かれている。そう、入浴会でこの銭湯が選ばれた理由の一つは、今月末で廃業になってしまうからなのである。大変残念なことではあるが、それも普段から通いもしていない者の勝手な感想である。

ちなみに、庭の鯉は廃業後に近所のタカラ湯へ移されるそうである。最後に番台でロッカーの鍵につける札をいただいた。千代の湯の名前入の貴重な品である。



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