やすの銭湯日記

1997年4月26日
アクア東中野

中野区東中野4-9-22

中野の駅から歩いて三分程、ガラスばりの清潔そうなコインランドリーの横の階段を降りるとアクア東中野の入口がある。フロント、脱衣場、浴室とすべて地下におくことによって銭湯特有の天井の高さを出そうとしているようだ。

サウナ代五百円の追加料金を払い、バスタオルを受け取って脱衣場へ。ここはよくある感じのごく普通の脱衣場なのだが、一歩浴室に入ると驚きの光景が‥‥。この銭湯はなんと湯舟の向こう側に大きなテレビが置いてあるのだ。以前、サウナにテレビがあるのを見て喜んでいたことがあったが、ここはさらにその上をいっていた。

テレビを見るのは後回しにして、まずはサウナ。ここのサウナは私が今までに入った銭湯のサウナの中で一番広い。有料なので混んではいないが、あれだけの広さを温めておきながらほとんど人が入っていないのはもったいない。もっとも客の立場から言えばあれだけの広さの中で他の客もほとんどいない中ゆっくりできるのは幸せなのだが。

サウナから出て体を洗ったら今度は湯舟だ。ここは風呂の種類もたくさんあって面白い。まずはやっぱり露天風呂。横にある水のミニプールにはさすがに誰も入っていなかった。露天風呂の今日の湯は那須温泉。白い湯で気持ちいい。町中の銭湯の露天風呂は外から見えないように壁が高いため景色が悪いのは仕方がないのだが、それでも外の空気の冷たさが心地よい。この季節は寒すぎなくて露天風呂にいい季節だ。

露天風呂の次は打たせ湯。高いところから水が落ちて来て、肩に当てるのだが、肩こりにほとんどならない私としてはそれほど気持ちいいものではなかった。

他にもマッサージ効果のある風呂などいろいろあったのだが、やはり一番嬉しいのは湯舟につかりながら見るテレビ。プロ野球は音が聞こえなくても大丈夫だ。しかし、あまり長く見入っているとのぼせてしまう。コマーシャルに入ったところでそろそろ上がることにした。最後は「熱めの湯」でしめくくった。



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