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1998年12月22日
杉並区永福4-2-10
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銭湯めぐりが百湯を達成してから約二ヶ月半、今日は冬至で東京都内の銭湯ではゆず湯に入ることができるということで、久しぶりに電車に乗って銭湯を目指すことにした。
京王井の頭線永福町駅の駅前商店街をちょっと行くと大きな煙突が見える。近付いていくと見えてくるのはギリシャ風の外観をした建物。これが今回入る銭湯だ。手元の資料には「永福湯」とあるが、「湯あみランド永福」という名前に変更したらしい。
フロントでサウナ料金とあわせて六百八十五円を払うと、横に置いてあるくじをひくように言われる。どうやらこれが今年の冬至のイベントらしい。竹ひごを一本引いたのだが、先には何もついていない、つまり「はずれ」だった。当たると入浴券やドリンクがもらえるらしい。残念。
フロントから脱衣場に移る。それほど広くはないが、まあ普通の銭湯だ。天井を見てみると、以前は典型的な番台形式の間取りだったことがわかる。しかし、実は浴室に入ってみるとここの銭湯の工夫がよくわかるのだ。
湯舟は右側にずらっと並んでいて、一番奥は森林浴になっている。右手は手前に弧を描いてカランが並んでいて、その裏側には水風呂、さらに奥にサウナがある。そのサウナを取り巻くようにカランが並び、一番奥に続く。また、入口のすぐ右側には立ちシャワーが並び、そこから脱衣場の側面に回り込むように再びカランが続いてつき当たりが露天風呂。露天風呂横の庭は脱衣場から出られる庭と兼用になっている。本当によく考えられたレイアウトなのだ。浴室の中央にサウナがあるにも関わらず全然せまく感じないのが不思議だ。
頭と体を一通り洗って石鹸とシャンプーをロッカーに戻し、サウナへ。それほど広くはないが、砂時計もサウナ用の十二分計もある。じっくり温まったらシャワーを浴びて、浴室備え付けのワイドテレビを見ながら休憩。これもうれしい設備だ。次は露天風呂。狭くて天井の開放感もほとんどないのだが、暗めの照明と湯の中から照らされる赤と緑の照明が不思議な雰囲気を出している。本当に細かい工夫がうまくいっているように思う。
森林浴に入ったらもう一度サウナに入って四分。最後は電気風呂とゆず湯でしめる。たっぷり温まったのであがったときには顔が真っ赤になっていた。
やはり冬至の日はゆず湯とかぼちゃだ。帰ってかぼちゃ食べよう。
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