やすの銭湯日記

2000年11月1日
湯の楽代田橋

杉並区和泉1-1-4

甲州街道と環七の交わる大原交差点からすぐのところにある銭湯「湯の楽代田橋」を訪ねた。いわゆる「スーパー銭湯」で、豊富な設備が売り物の銭湯のようだ。早速入ってみよう。

サウナ料金込みで八百八十円。入口に券売機があるのだが、千円札を入れてもなぜか戻ってきてしまう。フロントのご主人から声をかけられ、結局手渡しでお金を払う。バスタオルとサウナのプラスチックキーを受け取って中へ。

脱衣場はちょっと狭めだ。いや、脱衣場だけではなく、浴室もそれほど大きくはない。中央に大きな湯舟があるため、カランの数はどうしても少なくなってしまう。それほど混んではいなかったので空くのを待つ必要はなかったが、時間によっては結構待たされることもあるのではないだろうか。カランはちょっとで、それに合わせて腰かけも縦長である。

洗い場が狭いかわりに、湯舟などの設備は贅沢である。中央にある浅めの湯舟につながって、電気風呂、マッサージ風呂、肩もみ風呂があり、奥には水風呂、そしてその向こうの扉を開けると、なんと露天風呂がある。ちょっとだけ雨が降っていたのだが、冷たい外の空気と湯の温かさのコントラストが非常に気持ちいい。甲州街道が目の前を通っているので澄んだ空気は望めないが、やはり都会の中に露天風呂を楽しめる場所があるのは貴重である。

この銭湯でもう一つ注目すべきはサウナである。テレビつきのサウナだ。ちょっとぬるめだったせいもあって、テレビに見入ってしまった。実はここのテレビ、小さいのだが横長テレビである。しかし、普通の画像の上下が切れているだけだとわかってがっかり。野球をやっていたのだが、アウトカウントが見えないじゃないか。まあ、サウナで見るには十分ではあるが。

浴室の男女の仕切りの上方に鬼瓦が飾ってある。「旧三光湯鬼瓦・昭和33年9月竣工」とある。昔ながらの銭湯の雰囲気を忘れたくないというご主人の思いがこめられているようで、ちょっとうれしかった。



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