やすの銭湯日記

1999年2月26日
たからゆ

中野区若宮1-49-1

実は今日はこの「たからゆ」に行くつもりはなかった。別の銭湯をたずねたのだが、そこは既に廃業していたのだ。がっくりと肩を落しながら、近くの他の銭湯を探したのだが、なかなかみつからない。そこでふと、以前から気になっていた「たからゆ」を思い出したのだ。

西武新宿線に乗って野方駅で下車。商店街からちょっと外れた方向に歩き、住宅街の中にあるビル銭湯がたからゆだ。

サウナ料金も払って中に入る。脱衣場にはソファが置いてあり、テレビも見られる。濡れた体で座る人もいるせいか、ちょっとうす汚れたソファだが、気にしないと決めてしまえば大丈夫という程度だ。

浴室に入ったのだが、ここは本当にシンプルな内装だ。湯舟の背景画もなければ、タイル絵も全く見当たらず、壁や床は白と若干の茶色のタイルだけで構成されている。唯一しゃれているのは、サウナのところが丸太風の壁になっていることぐらいだろうか。もちろん清潔さに関しては文句のつけどころがない。このくらいシンプルでもいいのかもしれないが、やっぱり背景画がないのは寂しい気がする。

桶はケロリン桶の他に‥‥木の桶があるのかと思ったら、それを模したプラスチックの桶だった。残念。カランの使い心地は非常によい。シャワーの水量も十分だ。体を洗い終わったらサウナに向かおう。

サウナは狭い。五人は座れるが、六人はかなり厳しいという感じの広さだ。夕方の早い時間だったのでサウナの利用客は私以外にはいなかったので問題はなかったが、普段はどのくらい利用客がいるんだろうか。混んでくるとちょっと困るかも。

ちょっと我慢しすぎたか、サウナでのぼせた頭を覚まさせるのにずいぶん時間がかかってしまった。水風呂はちょっと苦手なので、座って足に水をかける。今度は湯舟の方に行こう。L字型になっている湯舟は座風呂・泡風呂そして電気風呂と一通り揃っている。のんびり温まろうかと思ったのだが、のぼせ気味の私にはゆっくりはいるのはつらい。

特色があるわけではないのだが、普段通うにはいい銭湯かもしれない。



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