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1997年1月30日
大田区蒲田3-8-6
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蒲田に行く用事ができたので、以前から気になっていた寿湯に行ってみることにした。ここは東京の銭湯で配布している小冊子「1010」で紹介されていたのを読んで知ったのだが、湯舟の形が円形をしているのが好評らしいのだ。
地図が手元になく番地だけを頼りに歩いたのだが、比較的スムーズに到着。中はフロント形式のよくあるスタイルなのだが、脱衣場も浴室もけっこう広い。脱衣場の天井からは巨大なファンがぶら下がっている。さて、服を脱いだらいよいよ浴室へ。
冊子で読んだ通り、浴室の中央にどんと大きな円形の湯舟がある。そしてカランは壁三方にずらっと並んでいる。湯舟は四つに分かれていて、ぬるめの湯、熱い湯、座風呂、電気風呂となっている。しかし、湯舟に浸かる前にまずは「無料のサウナ」だ。ある資料によると大田区は無料のサウナが付いている銭湯の数が他の区より多いとのこと。ありがたいことだ。
調子に乗って十分間もサウナに入り、またまたのぼせ気味。体を洗いながら一休みし、いよいよ湯舟へ。座風呂で座ってみると後ろに壁がないせいか気分がずいぶん違う。電気風呂は他のところよりも電気が強いように感じて、結局膝までしか入れなかった。
湯舟の構造上、背景画はないのだが、代わりにタイル絵がある。洋風の絵が描いてあって少しモダンな印象だ。浴室全体は照明がぼやっと薄暗いのが独特の雰囲気を出していて面白い。
冊子で紹介されるだけのことはあって、かなり印象的な銭湯だった。
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