やすの銭湯日記

2002年4月17日
宏明泉

練馬区春日町5-13-6

都営地下鉄大江戸線、練馬春日町の駅を降り、春日町の宏明泉に向かう。途中、環八通りの工事現場に道を阻まれて、遠回りを余儀なくされるが、煙突を目印になんとか到着。道中のどかな畑の風景を見ながら歩くのはなかなか気持ちのいいものだが、今日はちょっと風が強すぎる。

立派な煙突から想像できたとおり、建物自体も非常に立派な破風造で思わず見とれてしまうほどである。靴を下駄箱にいれ、戸を開けるともちろんそこには番台が。そして、脱衣場も広くて開放感たっぷりである。有線放送だろうか、演歌が流れていて雰囲気もたっぷり。さて服を脱いだら、強風にあおられてほこりっぽい体を洗うことにしよう。

浴室に入って桶と腰掛けを取り‥‥と思ったら、普通は入口付近に積んである腰掛けがない。混んでいるわけでもないのにおかしいなと思ってよく見ると、カランの前の石鹸などをおくところに腰掛けが並んでいる。なるほど、ここではカランの近くに腰掛けがあって客がわざわざ片付けるという手間を省くようになっているるのか。一つのカランに一つずつあるわけではないのだが、確かにこの方が楽かもしれない。

髪と体を洗ったら湯に浸かることにしよう。湯舟は二つに分かれているだけのシンプルな造り。そして背景画は男女の中間に大きな富士山が描かれたペンキ絵である。東京の伝統的な銭湯にはシンプルな湯舟が一番似合っている気がする。

出たり入ったりを何回か繰り返してから脱衣場に戻る。ここの脱衣場には縁側のような場所があり、外気に触れながら涼むことができる。ちょうどこの時期の夕方の時間は涼むのにちょうどいい気候である。気持ちいいなあ。

あらためてよく見るとこの脱衣場には普通のロッカーの他にジャケットなどをハンガーにかけて入れておける縦長のロッカーもある。仕事帰りにちょっと寄るのも大丈夫。そして面白いのは目の高さで目盛りが読める体重計。背の小さな子供は自分が何キログラムか見えないかも。

帰りは豊島園のまわりをぐるりとまわって地下鉄の駅に到着。結局一駅分歩いたことになった。



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