やすの銭湯日記

1997年3月7日
川嶋浴場

大田区鵜の木3-10-5

鵜の木、下丸子、武蔵新田の駅周辺の銭湯にはすでに何軒か行っているが、なんとなく共通の雰囲気を持っているような気がする。昔ながらの造りの建物が多いせいなのか、それともそれともただ単に「東京の銭湯の雰囲気」を「大田区の銭湯の雰囲気」と勘違いしているだけなのか‥‥。

川嶋浴場もこの辺りの銭湯によくあるように、フロント、広い庭、無料のサウナがそろっている。ここの庭も結構立派なので、もう少し暖かくなって外で涼むのが気持ちいい頃に来てみたいと思う。

サウナは摂氏百度を少しこえたあたりの温度で、なかなか心地いい。しかも、サウナの中に有線放送が流れている。BGMは「雨音はショパンの調べ」。サウナの中で聴くにはぴったりの曲だ。‥‥本当か?

ここの浴室にある腰掛けは妙に大きいような気がする。その証拠に、高さがあるためにカランの下に入らなくて、お湯を直接かけられない。一度桶にくまなければならないのだ。どうでもいいことかもしれないが、ちょっと気になる。湯舟の方は四つに分かれていて、温度が書いた札がぶら下がっている。今日はジャスミンの湯と漢方薬の湯だったが、漢方薬の方の湯舟は曜日によっていろいろと変わるらしい。別の曜日にもぜひ来てみたいところだ。しかし、私には漢方薬の湯はちょっとぬるすぎた。高めの温度のところに浸かる。

上がったときに気付いたが、脱衣場にも有線放送は流れていた。矢野顕子を聴きながら服を着る。なかなか面白い取り合わせだ。



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