やすの銭湯日記

1997年2月20日
加賀湯

大田区千鳥2-6-14

アルバイト先からの帰り道、環八を渡って加賀湯にたどり着く。立派な建物で、フロント横にあるロビーも居心地がよさそうだ。早速中に入ろう。

脱衣場はそれほど広くはないが、清潔感がある。天井の高さのおかげで窮屈な感じはそれほどない。女湯とのしきりの高さが若干低いような気がするのは気のせいだろうか。

浴室に入ってちょっとびっくり。シャワーのついたカランの数が少ないのだ。両側の壁につけられたカランにだけしかシャワーはなく、中央の仕切りについたカランはシャワーなし。これはちょっと不便だなあ‥‥。他の施設が比較的充実しているだけに残念だ。

ここの銭湯にも無料のサウナがついている。さすが大田区。というわけで早速入ってみたのだが、どうもあまり暑くない。温度計を見ると摂氏九十度あたりを指している。もう少し暑くないとサウナに入った充実感は得られないような気がする。のんびり入ることができるサウナもそれはそれでいいのかもしれないが、やはり「気合い」が必要なものの方がよりサウナらしいのではないかと思う。

サウナを出て体を洗って、いよいよ湯舟へ。ここの湯舟はかなり大きい。三つに分かれたうちの一つには「湯布院」と書かれた札が出ている。入浴剤のようなものらしいが、本物の湯布院の温泉と似ているかどうかはわからない。私は湯布院に行ったことがないのだ。それはともかく、ここのお湯はサウナと同様にかなりぬるめだ。これがいいという人も多いと思うが、私には少々物足りない。

私の好みとはちょっとずれている銭湯だが、のんびりと入るにはいいのかもしれないなあと思うのであった。



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