やすの銭湯日記

2001年8月12日
浜の湯

杉並区浜田山3-24-4

数週間前に一度訪れた銭湯の日記を書かずにそのままにしていたら、どういう銭湯だったかすっかり忘れてしまった。このままではいけないと思い、今日は再びその銭湯を訪ねてどういうところだったか確認することにした。

訪れたのは浜田山駅前から徒歩数分のところにある「浜の湯」である。駅前商店街に堂々と構える伝統的な銭湯の姿がかなりの風格を感じさせる。のれんをくぐると左手が男湯。下駄箱に二種類の大きさがあり、ブーツや長靴などの背の高い靴を履いてきても大丈夫。もっともそういう人はあまりいないだろうが。

脱衣場の入り口は自動ドア。結構近代的なんだなと一瞬思わせるが、中はやはり伝統的な銭湯のスタイル。番台で四百円払い、ロッカーに荷物と脱いだ服を入れる。入浴前にトイレにも行ったのだが、いわゆる縁側のようなところを通って行くようになっている。しかし、以前は庭があったであろう場所には残念ながら倉庫になっている。

浴室の入り口も自動ドアである。一見便利そうだが、人が出入りする度に両側いっぱいまで開いてしまうので、浴室にいるとちょっと寒い。開けっ放しにされてしまう心配はないのだが、まあ一長一短といったところか。

浴室は比較的混んでいたが、カランは確保できた。シャワーの水が飛び散ってしまうのが少々残念。しかし、お湯の温度も高めだし、シャワー以外には不満はない。湯舟は二つに分かれているが、片方がかなり広くとられていてのんびり入ることができる。手足を思いっきり伸ばして入れるのが銭湯の醍醐味である。野尻湖のペンキ絵をバックに、しばらくいい気持ちになっていると次第に額に汗が流れ出す。

あまり長く入っているとのぼせてしまうので、無理はせずに上がることにしよう。今日は八月にしては涼しいが、それほど湯冷めを気にする季節でもない。



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