やすの銭湯日記

1999年11月20日
藤の湯

中野区大和町3-7-1

高円寺駅から北の方へ歩いて七分程行くと早稲田通りに出る。この通りに面して建っている銭湯が藤の湯。交通量はかなり多いのだが、銭湯はしっかり懐かしい雰囲気を残している。早速中に入ってみよう。

下駄箱の木札を取り戸を開けると期待通りの番台におばさんが座っている。お金を払ってロッカーの方へ行くのだが、なんとなく脱衣場が暗い。夕方十六時過ぎに行ったため、外がまだ明るいので中の照明をつけていないようだ。風呂上がりに脱衣場に戻って来たときには明るくなっていたので、ちょうどつける直前のタイミングだったのだろう。しかし、この薄暗い雰囲気もまたなんとも言えないいい感じで、落ち着いてくる。さて、ゆっくりと風呂に入ろう。

浴場の中はまさにシンプルな銭湯。中央のカランにはシャワーが無い。建物が比較的古いのは間違いないのだが、タイルははり直したのか、新しげでいい気分である。湯舟の方は二つに分かれていて浅い方と深い方がある。深い方がちょっと熱め。体を洗っていると、浴室が妙に静かなのが気になる。お客さんも何人かいるし、他の銭湯と変わりない気がするのだが、なぜかそう感じるのだ。レトロな雰囲気のせいだろうか。

背景のペンキ絵は洞爺湖だった。女湯の方には富士山らしき山が見える。確認はできなかったが。

体が冷えていたせいか、湯舟のお湯が妙にピリピリと熱く感じて、気持ちよかった。そろそろ寒くて銭湯が気持ちいい季節だなあ。



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