やすの銭湯日記

200年11月11日
旭湯

中野区本町6-10-9

今朝は天気がいいなあともっていたのに、午後になると次第に曇空になってきた。ちょっと寒いがこういう日こそ銭湯だ。営団地下鉄丸ノ内線の新中野駅から徒歩五分で旭湯に到着。

もう一見しただけで銭湯だとわかる立派な煙突と破風造。これぞ東京の銭湯という感じの外観。まだ明るいので記録に撮る写真もきれいに写ってうれしい。入口向かって左が男湯だということが上部のすりガラスでわかる。歴史がありそうな木の引き戸なのだが、自動ドアに改造されている。

中は期待通りの番台。そして、期待以上の驚きがあったのは脱衣場だった。入口近くに丸いテーブルがぽつんとある以外にはほとんど何も置かれていなくて広くスペースが取られている。ロッカーも体重計もエアコンも壁際に並んでいるから、中央にはぴかぴかの床が広がっているのみ。そして、ところどころに服の入った脱衣籠。おお、これはまさに私が小さい頃通っていた銭湯の光景だ。当時はロッカーなど使うことはなく、脱衣籠に服を入れて上にタオルをかけてから浴室へ向かったものだ。せっかくだから脱衣籠を使おうかとも思ったのだが、デジタルカメラや財布を持っていたので結局鍵がついていて安全なロッカーを使うことにした。家の近所だったら貴重品など持たずに来るところだったのだがなあ。

浴室はリフォームして間もないようで、非常にきれいで新しげなタイルが敷き詰められている。カランもシャワーも使いやすい。湯舟は座風呂や泡風呂などでいくつかに分かれているが、深めの風呂には薬湯風の入浴剤が入っていて湯温も他よりやや高く、いい気持ちだ。背景画は桜島のペンキ絵。そして、男女のさかいの木の茂みを挟んで富士山が描かれている。こういう風景が見られるのは銭湯のペンキ絵ぐらいだろうなあ。

それにしても、脱衣場の印象が強烈な銭湯だった。



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