銭湯へ行こう

気持ちよさそうだけど‥‥

「銭湯は気持ちよさそうだけど行ったことがないからちょっと不安」という人もきっといると思います。でも、実際に行ってみるとなにもむずかしいことなんてないんです。常識的な最低限のマナーを守っていれば気持ちいい銭湯の魅力にたっぷりとひたることができるはず。私がここで偉そうに語る必要もないくらい気軽なものなんですが‥‥でもまあ、どのくらい気軽なのかを書かせてください。

近くの銭湯を探す

日常的に銭湯に行っていない人にとっては、いざ行こうと思ってもどこにあるのかさえわからないという人が多いと思います。こういう場合に一番手っ取り早く最寄りの銭湯を見つける方法はやはりタウンページでしょう。「銭湯」の項目のところにずらっと並んでいるはずです。また、タウンページの情報はウェブからも引くことができます

インターネット上のデータとしては湯ふぅ〜が非常に便利です。地域限定ですが、細かい情報がデータベース化されています。

持って行くものを決める

銭湯が見つかったら、早速行ってみることにしましょう。とりあえずお金と手ぬぐい程度があれば風呂に入るという目的は達成できます。タオルを売っている銭湯も多いし、貸しタオルのある銭湯もあります。石鹸やシャンプー、使い捨てひげ剃りも30円程度で売っているでしょう。でも持って行けるものは持って行った方がいいですよね。「持ち込み禁止」の銭湯なんて聞いたことありませんから、準備できるものは持って行きましょう。ちなみに私の持ち物は

といった感じです。風呂桶は銭湯に常備されているのを使うので、私に取っては単なる入れ物です。実際、桶ではなく、プラスチックのかごに石鹸やシャンプーを入れて持って来る人も多いです。たしかにこの方が水はけもよくて理にかなっているかもしれませんね。

銭湯に入る

入口は番台かフロント形式のどちらかだと思います。靴を下駄箱に入れたら入浴料金を払いましょう。2000年8月現在の東京都の入浴料金は大人400円です。サウナがある銭湯では利用に追加料金が必要かもしれません。手ぶらで来た人はここでいろいろと買いましょう。また、盗難が心配ならばあまり大きなお金は持って行かない方が無難です。貴重品は番台でも預ってもらえると思いますが、持って行かないのが基本。

服を脱ぐ

以前は脱衣篭に脱いだ服を入れておくのが普通だったのですが、盗難を防ぐためか、今ではほとんどロッカーになってしまいました。カギを抜くのを忘れずに。それから、抜いたカギは必ず手首か足首につけておきましょう。

体を洗う

浴室に入っていきなり湯舟にとびこんではいけません。まず最初に体を流してから、というのが銭湯のマナー。少なくとも下半身は流しましょう。湯に浸かる前に体を洗うようにするのが一番いいと思います。体のどの部分から洗うかなんていうことに関してはもちろんルールなんてありませんが、まわりの人に泡や湯がかからないように気をつけるのは忘れてはいけません。特に髪を洗うときは目をつぶったり下を向いたりしているので忘れがちです。

湯に浸かる

体をよくすすいで石鹸の泡などが残っていないことを確認したら湯に浸かってのんびり。ただ、人によっては湯舟の湯が熱すぎることがあるかもしれません。熱いときには水を入れてもかまわないのですが、人によって適温と思う温度は違うということ、そして、水でぬるくすることはできても温かくすることはできないということは忘れてはいけません。水の止め忘れだけは絶対にやめてくださいね。

風呂から上がる

ゆっくりと湯を楽しんだ後、ついついそのまま脱衣場に出てしまいがちですが、その前にやはり体をよくふきましょう。小さなタオルでもざっと体をぬぐうだけで、脱衣場の床を濡らしてしまう可能性がぐっと減るものです。あとは体重計ったり、マッサージ椅子を使ったり、牛乳を飲んだり、あがった後にも楽しみはたくさん。

口うるさかったですが

こうやって改めて書いてみると銭湯ってとっても面倒なところに見えてしまいますね。でも、基本的に「他人に迷惑をかけない」ということを忘れなければ問題ないと思うんです。まずは一度行ってみて、その気持ちよさをゆっくり味わってみて欲しいなあ。


yasunori@kimuralab.org